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当院で可能な腹腔鏡手術
腸閉塞(腸管癒着症)に対する待機手術
腹腔鏡下手術
EITS消化器腹腔鏡手術エキスパートELKクリニカルアドバイザー、日本内視鏡外科学会技術認定医を中心に腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。
腸閉塞(腸管癒着症)に対する待機手術の実際

お腹の中の様子です。
腸管がお腹のきずにめり込むように癒着しています。ここを境にして正常な腸管とむくみのある腸管が分かれていました。腸管が自然につり上がるので、観察がしやすいのです。
術前のCTで予想した場所と同じです。
腸管の癒着を少しずつ剥がしていきます。
お腹の壁と腸の境目を丁寧に剥がし、腸管になるべくダメージを与えないようにすることが重要です。
うまく剥離することができました。
しかし、腸管の一部は表面の薄皮が剥がれているので、ここを縫って補強することにしました。

お腹の中で腸の丈夫な部分を縫い合わせて補強します。これで安心です。

最後に小腸全体をたぐり寄せながら、他に通りが悪くなる原因がないかチェックしていきます。 腹腔鏡下手術ではお腹の中全体をチェック出来るのも大きな利点です。

退院前日(術後4日目)のお腹の写真です。
右下腹部に3箇所きずがあります。
時間が経てばこのきずもほとんど分からなくなります。