当院は東京都板橋区にあるIMSグループの病院です。
厚生労働省臨床研修指定病院 日本医療機能評価機構認定病院 東京都がん診療連携協力病院

心臓血管外科

診療科紹介

診療科紹介

心臓血管外科では狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患、弁膜症、胸部および腹部大動脈瘤、末梢血管(閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤など)に対する手術を行なっています。
不安定狭心症、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂等の一刻を争う緊急疾患に対しても積極的に対応しております。
とくに冠動脈バイパス手術においては心拍動下冠動脈バイパス術を第一選択としており98%以上の良好なバイパス血管開存率を得ております。
また開胸や開腹手術に比べ圧倒的に侵襲の少ない胸部及び腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も数多く実施しています。
ハートチームの一翼を担いながら、術前の詳細な検討、丁寧な手術、緻密な術後管理、回復期のリハビリテーションまでを包括した「ケアサイクル」全体を重視した診療を心がけていきたいと思います。
お困りの患者さまがいらっしゃいましたらいつでもご相談下さい。

Doctor’s Introduction

Doctor’s Introduction

各診療科の紹介、主な対象疾患、実施可能な検査・治療、医師紹介などをPDFでご覧いただけます。
地域医療連携室サイトよりダウンロードしてご利用ください。

主な対象疾患・検査・治療

主な対象疾患

成人の心臓血管疾患全般を対象疾患としています。

  • 狭心症
  • 心筋梗塞といった虚血性心疾患
  • 弁膜症
  • 胸部および腹部大動脈瘤
  • 急性および慢性大動脈解離
  • 成人の先天性心疾患
  • 末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤)  など

実施可能な検査・治療

常勤医師の紹介

心臓血管外科主任部長村田 聖一郎

心臓血管外科主任部長 村田 聖一郎

  • 専門分野
    • 成人の心臓血管外科手術
    • 冠動脈バイパス手術
    • 弁膜症手術など
  • 専門医認定/資格など
    • 日本外科学会専門医/指導医
    • 日本胸部外科学会指導医
    • 日本心臓血管外科学会国際会員
    • 心臓血管外科専門医/修練指導者
    • 日本冠疾患学会特別正会員(FJCA)/評議員
    • 日本Advanced Heart & Vascular Surgery/OPCAB研究会幹事
    • Asian Society for Cardiovascular and Thoracic Surgery Active Member
    • 東京都身体障害者福祉法指定医(心臓機能障害の診断)
    • 厚生労働省認定難病指定医
医員 専門分野 専門医認定/資格など
佐藤 博重 心臓血管外科
  • 日本外科学会専門医
  • 日本循環器学会専門医
  • 心臓血管外科専門医
数野 圭 心臓血管外科
  • 日本外科学会認定医/専門医
  • 心臓血管外科学会専門医/修練指導者
  • 日本血管外科学会血管内治療専門医
  • 日本静脈学会レーザー治療実施医
  • 日本ステントグラフト実施基準管理委員会胸部ステントグラフト指導医・腹部ステントグラフト指導医
  • 日本不整脈学会ICD/CRT実施医
  • 日本脳血管内治療学会CAS実施医
木下 肇 心臓血管外科
  • 日本外科学会専門医
  • 日本脈管学会脈管専門医
  • 腹部ステントグラフト指導医
  • 胸部ステントグラフト実施医
  • 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医
  • 日本血管外科学会血管内治療医
塩屋 雅人 心臓血管外科
  • 日本外科学会専門医

人工心肺装置を使用しない心拍動下冠動脈バイパス手術

心臓に栄養を送る血管(冠動脈)の狭窄、閉塞によって生じる狭心症や心筋梗塞の外科治療として冠動脈バイパス手術を行っています。 従来1~2ミリ未満の細い冠動脈にバイパス血管を縫いつけるためには人工心肺装置を用いて心臓を止める必要がありました。 一方、心臓を動かした状態で縫合を行う心拍動下冠動脈バイパス手術は技術的には難しくはなりますが、人工心肺装置を使うために生じる脳梗塞や出血、術後感染症が減り、患者さまの回復が早いなどの利点があります。 当院ではほぼ前例に心拍動下冠動脈バイパス手術を行っており、良好な成績を得ております。


人工心肺装置を使用しない心拍動下冠動脈バイパス手術の手術写真
この先は実際の手術写真です。このような写真で気分が悪くなるような方はご覧になるのはご遠慮ください。
冠動脈バイパス手術の手術写真を見る

弁膜症手術全般

弁膜症治療も進歩しています。 心臓内に4つある逆流防止弁に不具合が生じると心不全をはじめ様々な症状が出るため、弁を交換したり修理したりする必要があります。 血液をさらさらにするためにワーファリンによる抗凝固療法が必須であった機械弁から、条件によってはワーファリンを必要としないウシ心膜弁などの動物の組織でできた生体弁が多く用いられるようになりました。 最新の生体弁は抗石灰化処理技術の改良により10~15年以上の耐久性が期待されています。 また僧帽弁については積極的に弁形成術を行っています。患者さまご本人の弁組織を修復して僧帽弁閉鎖不全症を治療するため、ワーファリンを用いず、一生涯にわたって治療効果を発揮することが可能になりました。 今後、更に小さい傷で手術を行う方法や、カテーテルを使って大動脈弁狭窄症を治療するTAVI(タビ)を導入する準備が進んでいます。

胸部及び腹部大動脈瘤手術

この数年で大きな変化を遂げたのが胸部及び腹部大動脈瘤治療です。ひとたび、大動脈瘤が破裂をすると救命が非常に難しいため、破裂をする前に治療を行うことが極めて重要です。 従来、腹や胸を大きく切開し人工血管で瘤になった血管をつなぎ替える手術が主流でした。(図1) しかしこれは大手術のため、患者さまがもとの状態に回復までに時間が必要です。 最近では足の付け根を小さく切開し大動脈瘤の内側から治療するステントグラフトが発展してきました。(図2) 手術時間、出血量、患者さまの身体的負担は開胸開腹手術に比べ圧倒的に少なく、1週間程度で退院される方が大多数です。 しかしながら若年者の動脈瘤や、循環動態の不安定な一刻を争う大動脈瘤破裂、急性大動脈解離の場合は従来の人工血管置換術の方が有利であり、患者さまの状況によってどちらでも対応できる体制を整えています。


(図1)
(図1)は実際の手術写真です。このような写真で気分が悪くなるような方はご覧になるのはご遠慮ください。
(図1)を見る

(図2)胸部大動脈に対するステントグラフト内挿術と施行
胸部大動脈に対するステントグラフト内挿術と施行

からだに負担の少ない大動脈治療『ステントグラフト治療』

破裂すると致命的である大動脈瘤の治療はどのようにしたら良いのか・・・?

大動脈瘤の破裂を防ぐためには手術をしなければならず、薬で治療をすることはできません。手術療法は従来、胸やお腹を開けて動脈瘤を切除し、人工血管置換術が行われておりました。しかし、胸部の場合では人工心肺を使用し、心臓を止めて手術を行っていました。腹部では大きくお腹を開けて人工血管を置き換えなければならず、患者様の身体に大きな負担となる手術でした。


大動脈瘤とは

大動脈の正常径より1.5倍拡張したものをいい、アメリカでは年間で腹部大動脈瘤は約20万人が診断され、1万5千人が破裂で死亡し、胸部大動脈瘤は2万1千人が診断され、6千人が破裂で死亡しているといわれています。それぞれ救命率はわずか18%、15%で破裂した場合には死に至る恐ろしい疾患です。


その症状は

破裂の場合、腹痛・腰痛・意識消失などが代表的な症状です。破裂していない場合でも、声がかすれる(胸部の場合)、お腹の中が拍動する、お腹の中がドキドキする、お腹の中でコブのようなものが触れている感じがする等の症状があることもありますが、動脈瘤を持っていても自覚症状はほとんど無いというところが特徴です。


早期発見のためには

健康診断による胸部レントゲン異常(胸部の場合)や、ほかの病気でエコー検査やCT検査などでたまたま見つかるケースが多く見受けられます。

からだに負担の少ない大動脈治療・・・『ステントグラフト治療』

ステントグラフト

人工血管(グラフト)に、ステントを縫い合わせたもので、今までのように胸やお腹を開けずに脚の付け根に2、3㎝程度の傷をつけ、カテーテルを使用しそのステントグラフトを血管内に挿入することで、大動脈瘤を内側から抑えてしまう方法です。全国でも低侵襲(からだに負担の少ない)手術として普及してきております。低侵襲であるため、問題がなければ翌日には食事を開始し、普段どおりの生活をしていただくことが可能です。症例数、施設数も毎年増加の一途をたどっており、板橋中央総合病院は2010年9月に施設認定を受け、12月より治療を開始いたしました。そんな低侵襲な治療が当院でも受けることが可能となった今、大動脈瘤とはどんな病気なのか、大動脈瘤が心配、ほかの検査で言われたことがある、などどんな些細なことでも構いませんので、お気軽に当院心臓血管外科を受診ください。

腹部大動脈に対しての施行

ステントグラフト 腹部大動脈に対しての施行


胸部大動脈に対しての施行

ステントグラフト 胸部大動脈に対しての施行

お問い合わせ先 板橋中央総合病院 心臓血管外科まで
03-3967-1181(代)

下肢静脈瘤治療

最後にもうひとつ。下肢静脈瘤治療も最近、長足の進歩を遂げています。 従来、ストリッピング(静脈抜去)手術が長年にわたって行われてきました。 下肢表在静脈の弁不全によって生じる静脈瘤ではストリッパーと呼ばれるワイヤーを静脈に挿入し、静脈そのものを引き抜いていました。 また枝の静脈に生じた瘤はそれぞれ切開して摘出をしていましたので、傷がたくさん残る手術でした。また血液をさらさらにする薬を飲んでいる患者さまでは休薬のために入院期間が延長する問題もありました。 それに対して最近導入されたラジオ波による静脈焼灼療法では、ほとんど傷が残らずに、ストリッピング手術と同等の治癒効果を発揮するようになりました。 下肢静脈瘤でお悩みの方がいらっしゃいましたらいつでもご相談ください。

ラジオ波による静脈焼灼療法について

詳細はこちらをご覧ください。

東京都急性大動脈スーパーネットワーク 緊急大動脈重点病院に指定

当院は東京都CCUネットワークに加盟しており、急性大動脈疾患に対し、24時間・365日緊急手術、救急搬送の受け入れに対応しております。
多数の実績がある医療機関(※当院を含む13施設)として「緊急大動脈重点病院」に指定されました。
※平成28年7月1日現在

東京都急性大動脈スーパーネットワークとは

東京都では、急性大動脈疾患に対し循環器内科と心臓血管外科が協力して緊急診療体制をとり、できるだけ速やかで効率的に患者さまの受け入れを可能にする「急性大動脈ネットワーク」が2010年11月1日から始まりました。救急隊の搬送先選定が迅速となり、搬送時間が短縮し、発症初期に専門病院に収容できるようになりました。
緊急大動脈重点病院(13施設)と支援病院(28施設)により構成されています。重点病院は急性大動脈疾患の入院・手術を毎日24時間受け入れ可能かつ、多数の実績のある病院が指定されており救急隊が患者さまを優先搬送します。

東京都大動脈スーパーネットワークとは

NCDについて

NCD

当科は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。
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